愛媛県西条市の『石鎚黒茶』
市民グループの手によって復活した、幻の後発酵茶『石鎚黒茶』をいただきました。
(製造者:さつき会)
石鎚黒茶は、平成に入ったころ、製造者が一軒になっていました。
地元の伝統技術を守りたいとの想いから、市民グループが製造を受け継ぎ、今では製造者が3軒となり順調に石鎚黒茶は作られているそうです。
それでは、パッケージから見ていきましょう。
パッケージは、プラスチック製です。B5用紙サイズほどの大きさで、木蘭色の背景色に商品名と産地、簡単な紹介がプリントされています。半分透明なので、中の商品が見えるようになっています。
商品のことが、とてもわかりやすいパッケージですね。
パッケージの裏には、産地の紹介、商品の特徴、飲み方の説明が記載されています。
地域のことや製造工程が記載されていると、実際に現地を尋ねたくなりますね。
ジッパー付で、保存しやすいですね。
下写真だと、お茶には見えないですね。海産の乾物みたい。。。
茶葉は、葉っぱの形のままです。色は黒緑で、葉脈など辛子色の箇所もあります。
香りは、干しぶどうのようです。
石鎚黒茶の飲み方
飲み方は、自前の急須(宝瓶)のサイズに合わせました。
茶葉3g、水100ml、湯温95℃、浸出時間2分、としました。
水色は、琥珀色で、茶葉と同様に少し干しぶどうのような香りがします。
味は、さわやかな柑橘系の酸味があり、あっさりしていてとても飲みやすいです。苦味や渋みはほとんど感じません。
下写真が出涸らしです。二煎目からは、酸味が少なくなります。
後発酵茶は、茶葉を蒸して、糸状菌で発酵させ、さらに乳酸菌で発酵させる、二段発酵が特徴です。
以前投稿した高知県の碁石茶も同じです。
石鎚黒茶は、発酵の工程の間に“手揉み”の工程が入ります。
この工程のおかげかはわかりませんが、とても柔らかい味わいになっていると思います。
市民グループが伝統を守り続けている、愛媛県西条市の後発酵茶『石鎚黒茶』、ぜひ飲んでみてください!