幻の黒いお茶
高知県大豊町に伝わる、幻の黒いお茶『碁石茶』を購入しました。
(販売元:アグリファーム高知・製造者:北村永夫さん)
パッケージは、クラフト紙のシンプルな角底袋です。ラベルの素材も同じクラフト紙です。
ラベルデザインは、枠線とチェック柄の中に、細い明朝体で商品名がレイアウトされています。また、お茶の葉が一枚、はらりと落ちてきたようなイラストが、情緒的だと思います。チェック柄は、碁石茶なので囲碁のイメージなのかかもしれませんね。
パッケージ裏は、わかりやすい商品表記になっています。
パッケージを開けると透明袋に入った碁石茶が。
くっ!黒いっ!四角いかりんとうのようですが、香りは干しぶどうのようです。
茶葉が何枚か重なってかたまりになったものが、いくつか入っています。
茶葉のミルフィーユですね。
碁石茶の説明と、飲み方が記載されたチラシも入っています。とってもわかりやすいです。
碁石茶は製造過程で、碁石状に切って天日干しで乾燥させることから、そう呼ばれるようになったそうです。ルーツは中国の雲南省といわれており、現在日本では高知県大豊町で、数軒の農家が生産しているとのことです。
たしかに幻の黒いお茶です。今の形は四角いですが、かつては丸い形だったんでしょうか。
碁石茶の飲み方
飲み方が記載されていますが、自前の急須サイズの関係で少しアレンジしていただきました。
<二人分の淹れ方>碁石茶のかたまり1つ約3gを、急須に入れます。
熱湯300ccを加えふたをして5分待ちます。湯呑みに淹れてできあがり。
水色はうすい芥子色。味は柑橘系のすっぱ〜い酸味が特徴ですが、しつこくなく後味はすっきりしています。苦味や渋味はあまり感じません。
二煎目、三煎目は、酸っぱさが少なくなり紅茶のようです。ハチミツを入れてもいいかも。
紅茶と碁石茶の違いですが、『紅茶』は茶葉に含まれる酸化酵素の働きによる発酵で、一般的に発酵茶と呼ばれます。
『碁石茶』は微生物を利用した発酵方法で、後発酵茶と呼ばれています。また、カビを付けて、さらに漬物にして発酵させる二段階発酵により植物性乳酸菌が多く含まれるようです。
すっぱさの正体は、乳酸菌なんですね。
出がらしを見ると、茶葉の形がわかりますね。
碁石茶の原料は、山焼きのあとに自生する“山茶”と“やぶきた”という品種のお茶を使っているようです。
黒くてすっぱ〜い幻のお茶『碁石茶』!ぜひ飲んでみてください!
販売元:アグリファーム高知
製造者:北村永夫さん
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